TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年10月4日、テレビ東京系列で放映が始まりました。庵野秀明さんが原作・監督を務めたことでも有名です。
2021年に国立新美術館で開催された『庵野秀明展』では、庵野秀明さんが少年時代からアニメや特撮作品への関心が高く、大学時代には質の高い作品を作り、それを仕事にしていった様子が紹介され、その中でエヴァンゲリオンシリーズも取り上げられました。この展覧会はその後、大分・大阪・山口・新潟・青森・長野・名古屋に巡回されました。
そして、エヴァンゲリオン30周年記念展『ALL OF EVANGELION』が2025年11月14日(金)から2026年1月12日(月・祝)にかけて、六本木ヒルズの東京シティビューで開催されます。
東京シティビューは六本木ヒルズ・森タワー52階の外周部にある、展望室を兼ねたエリアです。昼間は東京都心部のパノラマをバッグに、夜間は夜景を眺めながら展示物を鑑賞できる開放的な場所です。東京在住の方も、この時期に東京へ旅行するという方も、興味があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
『ALL OF EVANGELION』と題された今回の展覧会は、エントランスから展示が始まり、序章から4章までの6部構成で展開されます。
エントランスでは、東京の風景を背景にエヴァンゲリオン初号機のフィギュアが展示されます。日没後は照明による演出も行われるということです。
序章では、1995年10月の放映開始までの試行錯誤を、当時の「設定資料」を基に紹介されます。
第1章はセル画のコーナーです。アニメ制作に使用された現存する1万カット以上のセル画の中から、厳選された約270点が展示されます。庵野秀明さんが設立したNPO(特定非営利活動)法人 アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)の協力による企画です。
第2章のテーマは「音」。声優オーディションの記録や、予告映像の総集編が紹介されます。
第3章では放映開始から12年が経った2007年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』から始まる新劇場版シリーズが取り上げられます。『新世紀エヴァンゲリオン』とは異なる展開のなかで、手書きの原画やレイアウトが、デジタルで制作されたメカや背景と組み合わされていく様子が展示されるということです。
最後の第4章では、2021年に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で、長年にわたって展開された伏線がどのように回収されていったのかが描かれます。
エヴァンゲリオンのパイロットたちが14歳という設定であったことにちなみ、「2025年に14歳になるきみに。」と「1995年に14歳だったあなたへ。」の割引チケットも企画されています。当日券のみで、対象となる条件などは特設ウェブサイトに掲載されています。そちらをご確認ください。
展覧会 特設ウェブサイトのURL → https://allofevangelion-ex.roppongihills.com
(2025年10月9日)
(参考)
1.TVアニメシリーズ
新世紀エヴァンゲリオン(1995年10月4日~1996年3月27日、全26話、テレビ東京系列)
2.劇場版シリーズ
2-1. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生(1997年)
(新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2&REBIRTH)
2-2. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年)
3.新劇場版シリーズ
3-1. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年)
3-2. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年)
3-3. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年)
3-4. シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年)
※月1エヴァ EVANGELION 30th MOVIE Fest. 2025-2026 として、2025年10月から2026年2月までの間、『エヴァンゲリオン』シリーズ6作品が、月1作品(10月は2作品)、それぞれ1週間ずつの期間限定で、全国で上映されます。
『エヴァンゲリオン』シリーズ 30周年 特設ウェブサイト
→ https://www.evangelion.jp/