羽田空港第1ターミナル レストランと「空港の歴史」展

 クリスマスシーズンのこの時期、羽田空港第1ターミナル3階、出発ロビー中央の吹き抜け部分には大きなクリスマスツリーが飾られています。

 よく見るとトップスターはミッキーマウスのシルエットになっており、オーナメントもディズニー・キャラクターで統一されています。

 現在、この場所に展開されているのは、ディズニーストアの基幹店「ディズニーフラッグシップ東京」によるポップアップストア「Disney FLAGSHIP TOKYO Japan Tour」東京会場です。来年2026年1月5日(月)まで開かれるということです。

 こうしたポップアップショップやクリスマスツリーの奥に、和食レストラン「新大和(しんやまと)」があります。とんかつ定食やお蕎麦などを中心としたメニューがあり、比較的広い空間のため、家族連れなどにも入りやすい印象があります。

 実はこのお店の窓側は、保安検査場通過後の休憩エリアに面しています。明るく開放的な雰囲気の中で食事を楽しめるレストランでもあります。

 出発ロビーの一つ上の階、4階のエレベーター裏にあるのが、中華の「彩鳳(さいほう)」です。入口に並ぶメニューサンプルの右隣では、ガラス越しに点心を作る様子を見ることができます。この店舗も比較的広く、家族連れも入りやすいですし、一人でもテーブル席に案内されるため、落ち着いて食事ができます。

 テーブルに置かれている端末は、オーダーが完了してからしばらくすると店舗案内の画面に切り替わります。そこに表示されていたのは、白黒の古い写真でした。案内によると、1964年東京オリンピックを前にした1963年に、羽田空港には新らたに和洋中のレストランがいくつか開業し、その一つが中華レストラン「彩鳳」だったということです。約60年の歴史を持つレストランであることがわかります。彩鳳は空港内のお土産売り場で焼売や中華まんじゅうを販売しており、そちらで名前を知っている人も多いかもしれません。

 さらに一つ上の階、5階のエスカレーター近くでは、現在「THE HISTORY OF HANEDA 空がつなぐ。」展が開催されています。

 タイトルや入口のポスターからも、羽田空港の歩みを中心に紹介する展示であることがわかります。

 会場入口近くには、現在の羽田空港の縮小模型が展示されていました。ターミナルや管制塔の配置など空港全体の構造を理解しやすくなっています。その奥には、パイロットなどが着用していた過去の制服、歴史的なポスター、飛行機のモデルなども展示されています。

 展示の中には、興味深い写真もありました。

「ビッグバード」とは今いる場所、現在の羽田空港第1ターミナルの愛称です。さきほどの中華レストラン「彩鳳」が1963年に開業した当時のターミナルは多摩川近くに位置していましたが、1993年9月に旧ターミナルは営業を終了し、羽田空港敷地の中央に新しいターミナルが開業しました。

 現在は主にJALの搭乗手続きカウンターがある第1ターミナルですが、当時は、JAL、ANA、そして現在はJALの一部となった日本エアシステムが、すべてこのターミナルから発着していました。

 その後、第2ターミナル、第3ターミナルが順次開業し、乗降客は分散されていきますが、それでもピーク時の混雑はすごいものです。もし、こうした拡張対策が行われていなければ、大変な状況に置かれていたのではないかと想像させられます。

 ちなみに、この写真のくす玉は、冒頭の写真でディズニーのクリスマスツリーがあった吹き抜けの天井近くと思われます。

(2025年12月22日)