明月院 紅葉色の『悟りの窓』

 JR北鎌倉駅から鎌倉駅方向に線路に沿った道路を歩いていくと、左側に曲がる細長い道に突き当たります。細い道の左側に寺標があり、この道を進めば明月院に向かうことができるとわかります。この時期はイチョウの葉も黄色に色づき、その葉っぱも落ち始めていました。

 明月院は北鎌倉駅から徒歩およそ10分の距離にあります。受付で拝観料を納めて中に入ると、左斜めに休憩処の「月笑軒(げっしょうけん)」があります。すでにここから紅葉が始まっています。

 山門へ至る参道は、鎌倉石の緩やかな階段になっています。明月院はアジサイで有名な禅寺です。アジサイの季節にはこの参道の両側がアジサイの青い花でいっぱいになり、その姿が明月院の特徴的な景色になっていますが、この時期は緑の葉っぱで囲まれていました。

 本堂(方丈)の後ろはショウブ畑などがある庭園になっています。年二回、アジサイの頃と紅葉の時期は有料ではありますが一般に開放されます。今年は11月28日(金)から入れるようになっていました。

 北鎌倉は山に囲まれており、狭い谷地にいくつかのお寺が作られています。明月院も山にはさまれた南東方向に細長い敷地に建てられています。午前中はこの庭園に太陽が差し込み、紅葉を明るく照らしていました。

 庭園を散策した後に本堂(方丈)へ戻ると行列ができていました。

 アジサイに並ぶ明月院の名物がこの写真にある「悟りの窓」です。禅では円形が悟りの境地を示す形とされ、この窓の先にある景色に気持ちを向けることで心を落ち着かせるという意味もあるということです。午前中のこの時間は部屋の中も朱色に染まっていました。赤いじゅうたんに太陽の強い光があたって、間接照明のように室内を明るくしていたようです。窓の向こう側の紅葉と同系色の姿が印象的でした。

(2025年12月7日)