浄智寺 2025年秋の紅葉

 浄智寺はJR北鎌倉駅西口から鎌倉方面(東方向)へ向かって徒歩約8分の距離にあります。

 鎌倉幕府第5代執権・北条時頼の三男である北条宗政が29歳で亡くなった際に宗政の夫人と、後に第10代執権となる子の北条師時(もろとき)が開基となって1281年頃に建立された寺院です。

 JR横須賀線の踏切の手前で右側(南方向)に曲がると、浄智寺の苔むした石橋とその先に階段がある景色が目に入ります。浄智寺の特徴的な景色です。石橋は結界のように竹が横に渡されており、通行できません。右横の細い道から階段へ向かいます。階段は山門に続いています。門には「寶所在近(ほうしょざいきん)」という言葉が掲げられています。「宝物は近くにある」という意味の禅の言葉です。

 階段の途中、右側には葉の外側が紅く、内側がまだ黄色の、紅葉が進みつつある木がありました。

 拝観受付を通った先には鐘楼門(しょうろうもん)があります。2階には1679年鋳造の銅の鐘が掛けられており、現在も使われている珍しい門です。

 鐘楼門の先に、本堂の曇華殿(どんげでん)があります。ご本尊は阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来の三世仏で、それぞれ過去、現在、未来を象徴するとされています。本堂の前の広場は、いちょうの葉で一面が埋め尽くされていました。奥に見える紅葉も印象的です。

 境内は時計回りに進みます。本堂の横を通ると庭園が見られ、その先は竹林へと続きます。崖の下に掘られた通路を通って布袋尊にお参りし、戻ってからお茶室の横の階段を下ると書院があります。障子を開けた部屋の向こう側には、先ほど通った庭園の木々を見ることができ、そこでも色に色づいた木々が印象的でした。

(2025年12月17日)