JR北鎌倉駅すぐ近くにある円覚寺では、横須賀線の踏切の目の前に立つ寺標がひとつの撮影スポットになっています。「臨済宗大本山 円覚寺」とあるので、よい記念写真になるのでしょう。左側には「北条時宗公御廟所」と記されています。鎌倉幕府第8代執権の北条時宗が、在任中に二度到来した元寇の戦没者を追悼するため、中国の僧・無学祖元(むがくそげん)を招いて弘安5年(1282年)に開いたお寺です。時宗がここに葬られ、供養されているという歴史的な位置づけもこれらの寺標からうかがうことができます。
10月中旬には木々の上の方がわずかに紅くなっているものの、全体はまだ青々としていました。

2025年10月中旬
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2025年11月末(先週末)
それが11月末には全体に広がるほど紅葉が進んでいました。寺標の先には階段があり、上りきったところで総門が参拝者を出迎えます。

円覚寺は南北を山に挟まれた細長い谷地に建てられています。総門の直前に階段があることでもわかるように傾斜が急で、次の建造物の山門も、手前に階段があります。
円覚寺は西に向いており、夕陽が総門を通して差し込んできます。踏切近くに植えられている木々の葉の高さが総門の位置になるため、夕陽に照らされた紅葉が色鮮やかです。総門があたかも絵画の額縁のようになり、ここに夕陽を眺める人たちが集まります。

(2025年11月28日)