熊本空港は10月15日から愛称が「阿蘇くまモン空港」になりました。
これまでの愛称が「阿蘇くまもと空港」ですから「くまもと」が「くまモン」に変わっただけですが、空港にはたくさんのくまモンが登場しました。
着陸した航空機から見えるゲート側の空港名が変更されたほか、ターミナルビルの側壁にある空港名にくまモンがイタズラっぽく立札で「くまモン」に変えようとするイラストが描かれ、出発する乗客へも愛称変更をアピールしています。
ターミナルビル入り口の床にはくまモンのマークが貼り付けられ、隣のビル「そらよかダイニング」の特設コーナーにはくまモンを背景としたステージや、くまモン部長の机が置かれています。中庭の「そらよかパーク」をはさんだ向かい側のビル「そらよかビジターセンター」にはトリックアートがあり、いくつかのフォトスポットも用意されています。空港は約170のくまモンのイラストやオブジェで飾られています。
【熊本空港が“くまモン空港”に⁉「かモン!くまモン!阿蘇くまモン空港キャンペーン」】というこの企画は、熊本県がくまモンの魅力を国内外に発信しようという「くまモンランド化構想」の一環として始まった取り組みです。2025年10月15日(水)から2026年3月15日(日)までの期間限定で開催され、その間、阿蘇くまモン空港の愛称が使われます。
阿蘇くまモン空港のウェブサイト → https://www.kumamoto-airport.co.jp
阿蘇くまモン空港は熊本市内から東に向かって約20キロメートルに位置します。
アクセスは、熊本城の近くにある熊本桜町バスターミナルと空港の間を結ぶ空港リムジン特別快速バスで45分です。
半導体受託製造で世界トップの台湾TSMCが熊本に製造拠点を建設し、2024年に操業を開始したことが話題になりました。それがJASM熊本工場で、阿蘇くまモン空港から北へ約7キロの場所に位置しています。これにより、熊本と台湾を結ぶ航空路線への注目が高まっています。現在、台北・桃園国際空港との間でSTARLUXが1日1往復、チャイナエアラインが週5往復、台湾南部の高雄国際空港との間でもチャイナエアラインが週4往復を運航しています。

就航している航空便は、国内線では羽田、成田、伊丹、名古屋、天草、那覇。国際線では台湾以外に上海・浦東、韓国(仁川、釜山)との路線があります。
半導体産業の一つの拠点を形成しようとしている熊本にとって、阿蘇くまモン空港は国内外を結ぶ重要な中継地点となりつつあります。期間限定ではありますが、世界に展開しているキャラクター「くまモン」を活用した愛称変更によって空港の知名度がアップし、熊本と世界の結びつきを強められるかが注目されます。
(2025年10月16日)